扇風機だけの熱帯夜は超絶危険!熱中症の4割は睡眠時に起こる
こんにちは、腰痛やまちゃんです。
熱帯夜が続いていますが、もしかして扇風機だけでなんとかやり過ごそうとしていませんか?
もしあなたがそんな発想でやせ我慢していると、熱中症で最悪の場合は死んでしまうかもしれません。
朝晩は多少気温が下がるので、エアコンなしで扇風機だけでも大丈夫だと思いがちですが、様々なリスクが隠されていることに気づいてください。
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衝撃の事実!夜間熱中症で死亡する人は4割もいる
東京都監察医務院が行った2013年の調査では、7月〜8月の熱中症患者のうち、なんと4割の人が午後5時から午前5時の間に亡くなっていたんです。
その傾向は今も続いており、
平成29年度の調査では、7月と8月の熱中症が原因で死亡した人が35名で、日中が15名、夜間が10名、不明が10名となっています。
しかも8月よりも7月の死亡者が多く、熱中症で死亡する人の70%以上が7月に亡くなっている現状が確認できます。
2018年は過去最高の熱帯夜と酷暑を記録する勢いですので、本当にこの時期の夜間熱中症対策は大切なこと。
間違っても、やせ我慢でやり過ごそうなんて考えないようにしてください。
エアコンなしで扇風機だけだと夜間熱中症の死亡率が上がる
エアコンなしで扇風機だけで過ごす。
夏風邪の予防だったり、これまでは大丈夫だったという過信で夜間熱中症対策をしっかり行っていない人も多いかもしれません。
しかし夜間熱中症の死亡率を見ると、その状況を改善したくなるでしょう。
屋内で起こった熱中症患者の死亡者がエアコンなしの割合は、
- 平成25年:86.5%
- 平成26年:85.3%
- 平成27年:90.3%
- 平成28年:66.7%
- 平成29年:71.0%
非常に高い割合でエアコンなしだと、死亡者が上昇することがわかりますよね?
特にマンションに住んでいる人は、室内でも熱中症を発症するリスクが高いので、日中だけではなく、夜間熱中症にも注意してください。
夜間のマンションは外気温よりも室温が高くなりやすい
最近のマンションは気密性が高く、空気の流れが木造住宅や古いアパートとは大きく異なりますよね。
コンクリート造りのマンションの問題は気密性だけではなく、温度の伝わり方にもあったんです。
日中の強い日差しを受けたコンクリートは、どんどん温度が上昇していき、それが中に篭っていきます。
特に問題になるのが、
マンションでも最上階や角部屋に住んでいることで、より多くの面積で太陽光を浴びているような部屋に住むんでいる場合。
夕方になっても、夜になっても、すぐに壁の温度が低下することはなく、日中に溜まった壁の熱は内側に移動していきます。
そして壁から室内に到達し、
夜間になった頃に部屋の中に放出され、外気温よりも室温の方が高いという状況になりやすいんです。
ヒートアイランド現象や地球温暖化など、
ここ数年の環境問題は非常に厳しくなっていますし、熱中症患者が増えている状況ですので、本当に注意してくださいね。
寝る時は扇風機だけでも、寝る前のエアコンなしは避けよう。
夜間熱中症を予防するためにも、
寝室の温度は下げておきたいですし、コンクリートの放射熱による温度上昇は避けたいところ。
そこでおすすめなのは、寝る1〜2時間前には寝室のエアコンをつけて、コンクリートからの放射熱を予防する方法。
コンクリートからの放射熱が問題で就寝時の室温が上昇しますので、それを予防するエアコンの使用は夏場の健康管理にとって非常に大切なことです。
人間が快適に眠るための条件は、
室温26度以下、湿度50~60%の環境を再現することが理想的だと言われていますので、夜間熱中症予防にもエアコンを使いたいところ。
エアコンを上手に活用して、寝室の室温と湿度を快適な環境にすることが非常に大切です。
寝る前と寝起きの水分補給が夜間熱中症の予防に役立つ
睡眠環境の改善に合わせて、
夏は寝る前と寝起きにコップ1〜2杯の冷えすぎていない水を飲むことが大切。
熱中症が恐ろしいのは、
症状が出た時には、すでに体内でかなり症状が進んでいることが多いこと。
人間は暑いと大量の汗をかきながら寝ますが、身体が水分不足になると、汗が出なくなって体内に熱がこもり始めます。
最悪の場合はそのまま意識を失ってしまい、重篤な状態になったり、死亡してしまうこともあるんです。
夜間熱中症は高齢者だけの話ではなく、
水分不足になると、血液がドロドロになりますので、肥満体型やぽっちゃり体型の人も注意が必要でしょう。
夏場は昼間も夜も水分補給と塩分補給を意識して、夏バテや体調不良の原因を作らないように注意してくださいね。
扇風機だけの熱帯夜は夜間熱中症のきっかけになるの記事まとめ
夜間熱中症という症状が徐々に浸透してきましたが、まだまだ扇風機だけでエアコンなしで寝ている人も多いかもしれません。
特に2018年7月の酷暑は、気象予報士も「命の危険がある気温」と言うほどですので、しっかり夜間も熱中症対策を行ってください。
- 衝撃の事実!夜間熱中症で死亡する人は4割もいる
- エアコンなしで扇風機だけだと夜間熱中症の死亡率が上がる
- 夜間のマンションは外気温よりも室温が高くなりやすい
- 寝る時は扇風機だけでも、寝る前のエアコンなしは避けよう。
- 寝る前と寝起きの水分補給が夜間熱中症の予防に役立つ
扇風機だけでは夜間の睡眠環境は整いにくいですし、夜に熟睡できなければ夏バテや体調不良のきっかけにもなります。
太平洋高気圧とチベット高気圧がかぶった、高気圧の2層構造という非常に厳しい状態が暫くは続きますので、本当に気をつけてくださいね。