メタボで腰痛が悪化?BMI30以上の肥満だと腰痛に悩むリスクが上昇!
こんにちは、腰痛やまちゃんです。
メタボや肥満体型に悩んでいる人には、腰痛を患っている人も多いですが、実際に研究結果でも確認されているのを知っていますか。
メタボと腰痛の関係性を考えると、特にBMI25以上の内臓脂肪型肥満の場合はそれ以上太らないようにすることが大切です。
世界的にも肥満人口が増加していますし、日本でもメタボリックシンドロームに悩む人がふていますので、体型の変化による腰痛に悩まされないように注意しましょう。
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メタボや肥満が進むほど腰痛の発症率が上昇する
体重の増加によるメタボ体型と標準体型の人を比較すると、明らかにメタボ体型の方が様々な健康上の問題を抱えていることが想像できますよね。
実際に免疫学の調査結果でも、
MBIが30以上の人とBMIが25以上の人では腰痛の発症率が大きく異なることが確認されており、BMI30だとBMI25よりも2倍もの人が腰痛に悩まされることが確認されています。
しかも若い世代から肥満だと、腰の椎間板が自身の体重を支えきれずに潰れてしまい、椎間板ヘルニアを発症するリスクが高まることも確認されている状況。
そこに加齢による変化が加わることで変形性脊椎症、神経症状を伴う場合には脊柱管狭窄症を発症するきっかけになるでしょう。
成人の肥満割合を調査した結果、日本人でBMI30以上の人は5%ほどだと言われていますが、調査データによって多少のばらつきがあります。
厚生労働省が平成20年に行った調査では、BMI25以上の人の割合は男性が29.6%、女性が21.7%で、40代が最も肥満に悩んでいる世代。
5%前後の人がBMI30以上だとすれば男性の約25%、女性の約17%が体型の変化でさらに腰痛が悪化する可能性があるということがわかります。
加齢的な要素は変形性脊椎症や脊柱管狭窄症の原因になりますので、30代、40代になってもメタボ体型から抜け出すことができない場合は注意が必要でしょう。
世界の肥満人口と飢餓人口は同じだけ存在している
2000年にアメリカで行われた世界の肥満人口に対する調査では、世界の肥満人口は11億人もいると言われていますが、同時に飢餓人口も11億人と言われています。
国際連合が行った調査では2000年の世界人口は60億人と言われていますので、世界人口の18.3%が肥満に悩み、同じように世界人口の18.3%が飢餓に苦しんでいるということ。
ちなみに2015年に行われた最新の調査では、成人と子供の両方を足すと22億人が肥満に悩んでいることがわかっています。
22億人ということは世界の約3分の1が肥満だということ。
BMI30以上の肥満の人口は、子供が1億770万人、成人は6億370万人もいると確認されていますので、このような状態をできるだけ早く抜け出すべきでしょう。
しかもどの国でも小児肥満の増加率が成人肥満の増加率よりも高いことが確認されていますので、幼少期から食習慣や運動習慣を早急に見直す必要があります。
日本でも子供のメタボリックシンドロームが増え、子供の肥満治療に対するガイドラインが制定されたり、子供用の肥満外来が解説されている状況。
腰痛だけではなく、肥満は様々な病気を発症しますので、早めに改善してあげることが大切です。
肥満は腰痛以外にも様々な疾患の原因になる
肥満体型は様々な二次障害を引き起こすことが確認されており、特に心血管疾患(狭心症や脳梗塞)などの原因になることもあります。
さらには肥満の恐ろしいところは、テロメアが肥満で短くなることが確認されていること。
テロメアとは染色体の末端に存在し、DNAの損傷を防いでいる構造物でテロメアが短くなるということは、それだけ死のリスクが高まるということですので、本当に厄介でるよね。
さらに欧米の研究は、肥満が結腸直腸がん、肝臓がん、胆嚢がん、膵臓がん、乳がん、子宮がん、卵巣がん、腎臓がん、甲状腺がんの危険性を上昇させることも確認されています。
ちなみに世界的にBMI30以上の肥満人口が多い地域はどこなのでしょうか?
BMI30以上の肥満人口が多い国トップ10はどこ?
世界189の国と地域を対象とした成人の肥満人口の割合が多い国トップ10と人口に占める割合は、
- ナウル:71.1%
- クック諸島:64.1%
- トンガ:59.6%
- サモア独立国:55.5%
- パラオ:50.7%
- マーシャル諸島:46.5%
- キリバス:45.8%
- クウェート:42.8%
- ミクロネシア連邦:42.0%
- セントクリストファー・ネイビス:40.9%
世界平均は18.8%で日本は154位の5.0%だと言われていますので、世界的に見るとまだまだ大丈夫だと思うかもしれませんが、BMI25以上の人口は日本でも多いので十分に注意しましょう。
肥満やメタボで腰痛の発症割合が増え悪化するの記事まとめ
世界的にも肥満人口と飢餓人口が拮抗し、最新の研究では世界人口のほぼ3分の1が肥満体型になっていることが確認されています。
BMI値で確認しても、BMI25とBMI30では腰痛の発症リスクが2倍以上も高まることが確認されており、日本でも多くの肥満予備軍がいることがわかったと思います。
ちなみに世界的な肥満はBMI30以上、日本の肥満はBMI25以上と定義されていますので、日本人の体質を考えるとすでにかなり危ない状態だということもわかったでしょう。
肥満でテロメアが短くなることは驚きでしたが、健康寿命を伸ばす意味でも肥満対策は早めに行うことが必要です。
特に働き盛りの40代が最も肥満割合が高いので、仕事などのストレスも多いかもしれませんが、肥満やメタボの解消を目指してください。
子供の肥満は本当に注意しましょう。
子供が肥満になるのは、運動量と食事量のバランスが取れていないからですので、食事内容を改善し、運動量を増やすことで健康的な体型に変化させてあげてくださいね。