ふとんの西川、3社統合で消費者にはどんなメリットがある?
こんにちは、腰痛やまちゃんです。
東京西川と大阪西川と京都西川という日本を代表する寝具メーカーである西川産業が、統合することが決まったそうです。
西川ブランドを統合することで、
私たち消費者にはどんなメリットがあるのか気になりませんか。
西川ブランドの高反発マットレスといえば様々な商品がありますが、商品が乱立している傾向もあるので、統合されることでよりわかりやすくなりそうですね。
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寝具メーカーの西川は戦争中に分社化していた
寝具メーカーの西川産業ですが、東京西川と大阪西川と京都西川という3社の総称のようなイメージだったって知っていますか。
私は様々な高反発マットレスの商品を探している中で、それぞれの西川が別会社だということを知っていましたが、知らない人の方が多いのかもしれません。
だからアスリートモデルに特化した東京西川や、量販店向けモデルの多い大阪西川などがそれぞれの特色を活かした商品を販売し、なんとなくわかりにくい会社だったんです。
昔はそれでも良かったものの流通市場の変化で、類似商品であれば日常使いとして低価格なものを選ぶ傾向が強まったこともあり、3社が別会社であることのデメリットが減少。
むしろ特色が薄く西川ブランドのイメージが何なのかということが、消費者の年齢やニーズによってわかりにくくなり、大量仕入れによるコスト削減などのメリットを享受できなくなっていたというのが現状のようです。
市場の変化に対応するために、
東京西川に吸収される形で、大阪西川と京都西川を統合して2019年2月1日から西川株式会社に社名変更することが決定しました。
では西川株式会社になることで考えられるメリットにはどのようなものがあるのかを考えて見ると・・・
西川ブランドが統一され商品がわかりやすくなる!
西川株式会社になることで、
これまで東京西川・大阪西川・京都西川という感じで別れていたブランドイメージがうまく統合され、それぞれの店舗でも3社の商品を手にすることができるでしょう。
通販でしか買うことができなかった商品も、3社統合による商品提供の機会の均一化で、実際に店頭で寝比べることもできるでしょう。
寝具は手で触れてみたり、実際の寝心地を比べてみないとどれが良いのかがわかりにくい傾向がありますので、そういった部分での統合メリットはあるかもしれません。
大量仕入れによるコスト削減で定価が下がるかも
これが多分、一番嬉しいメリットですが、大量仕入れによるコスト削減が進めば、自然と販売価格が下がる傾向がありますし、今回の統合の一番のメリットはここでしょう。
特にイオンやニトリなどの大手小売店が、価格の安さで市場を専有している部分に、西川株式会社の規模で参入する。
国内3社の売上は700億円ほどあるので、
そのインパクトは大きく、低価格層の高反発マットレスや寝具でシェアの奪い合いが激化するでしょう。
これは私たち消費者にとって非常にメリットがあることですので、この点は新生、西川株式会社にぜひ頑張って欲しいところ。
ただ現在もイトーヨーカドーやジャパネットにOEMで商品を卸しているボナノッテのような商品の取扱がどうなるのかが少し不明ですね。
新規商品の開発が進む可能性もある
新たに西川株式会社の代表になる西川八一行氏が今後の商品戦略について話した際に、「決して高級寝具だけではなく、たとえばニトリの商品で納得しない場合に次の選択肢として浮かぶようなものが出来ればよい」
という発言をしていることからも、これまでに東京西川とニトリなどの小売店の中間に位置するような商品開発を行う可能性があります。
高機能低価格で買える商品ができれば、
私たち消費者としては非常に嬉しいことですし、実際にどんな商品を開発・製造するのかは非常に興味があるところですね。
またそれ以外にも睡眠時のデータ収集を基にした予防医療との連携なども模索するようですので、ムアツ布団の進化版ができる可能性もあります。
経営統合すればそれだけ開発費を潤沢に使うことが出来ますし、集中して資産を投下できますので、お金&知識&人材の面でのメリットもあるでしょう。
ふとんの西川、3社統合で消費者にはどんなメリットがあるの記事まとめ
西川株式会社の誕生は、2019年2月1日のことなので、実際にはどうなるかもわかりませんし、西川産業は非上場なのでそういった部分でも透明性は低いでしょう。
ただ少なくとも分社化した3社が統合するということは、これまでできなかったことをできるようにするためでしょうし、寝具業界の転換期が来ることにつながるかもしれません。
私たち消費者としては、少しでも良い商品を低価格で購入できるのが一番嬉しいですが、そこに期待しつつ、新しい高反発マットレスが出れば、ぜひまた試しに店頭に行きたいと思います。