3つの腰痛のタイプと原因不明の非特異性腰痛の症状の違いとは?
こんにちは、腰痛やまちゃんです。
腰痛と一言でいっても、実は3つのタイプに分類できることを知っていますか?
腰痛には様々な原因があり、
原因不明の非特異性腰痛という症状もあるんです。
ほとんどの日本人が悩んでいるのが、原因不明の非特異性腰痛だということも腰痛が治りにくかったり、腰痛難民が生まれる原因のひとつ。
腰痛と一括りに考えずに、
しっかり治療するために、どのような種類の腰痛があり、日本人にはどのような傾向があるのかをしっかり理解しておきましょう。
Contents
原因別、腰痛の3つのタイプを紹介すると・・・
腰痛といっても、
一時的に負荷がかかってすぐに治ってしまう腰痛もあれば、慢性的に症状が続き、いくら対処しても改善しない腰痛もあります。
腰痛と一括りにせずに原因別で分類すると、
- 腰椎に異常があるタイプ
- 腰付近の筋肉に異常があるタイプ
- 腰以外の病気がきっかけのタイプ
この3種類に分類できますので、
実際にどのような症状や原因のある腰痛なのかを簡単に紹介しますので、自分がどの症状で悩んでいるのかセルフチェックしてみてください。
腰椎に異常があるタイプの腰痛とは?
このタイプの腰痛の原因は、
錐体や椎間板などの骨や軟骨で構成されている腰椎に異常があることで発生する腰痛です。
慢性腰痛に悩んでいるほとんどの人が、
腰椎に異常があるタイプの腰痛で、「椎間板ヘルニア」や「腰部脊柱管搾取症」を発症していると理解しましょう。
このタイプの腰痛はレントゲンやMRIで原因が究明できることが多いので、画像診断で原因を特定して、その部位を治療して腰痛の改善を目指します。
腰付近の筋肉に異常があるタイプの腰痛とは?
肉体労働者や急に重い荷物を持ち上げたりすると、腰に過度な負担がかかり、それをきっかけに筋肉が炎症することで起こる腰痛です。
筋筋膜性腰痛とも呼ばれる症状。
行動から原因を特定しやすい腰痛ですし、基本的には筋肉の炎症が問題なので、安静に過ごしていると、症状が落ち着いて自然治癒することが多い症状。
ぎっくり腰の一部もこのタイプの腰痛です。
腰痛の原因行動を見直したり、普段の姿勢を気をつけたり、筋力アップを行うことで、このタイプの腰痛は起こりにくくなります。
腰以外の病気がきっかけのタイプの腰痛とは?
このタイプの腰痛は少し特別な原因で、
がんの脊椎転移や感染症など、腰に負担がかかることも、腰椎に異常がなくても発症してしまう腰痛。
内臓疾患を原因に発症することもあります。
基本的には腰以外の疾患で通院・治療しているはずなので、担当医と相談しながら症状の改善を目指していきましょう。
慢性腰痛が多い腰椎に異常があるタイプの腰痛の症状は?
椎間板ヘルニアや腰部脊柱管搾取症、
病院でも原因が明確になる腰痛に悩んでいる人には、どのような特徴や傾向があるのか知っていますか。
ありがちな傾向を知っておくことで、
あなたの腰痛がこのタイプの腰痛なのかをセルフチェックできると思います。
- 接骨院やカイロプラティックに定期的に通っても症状が改善しない
- マッサージなどの施術を受けると一時的によくなるものの、またすぐに痛みがぶり返してしまう。
- レントゲン撮影やMRI検査を行っても、医師に異常なしと診断される
- 痛み止めを飲むと症状が収まるが、またすぐに再発してしまう
これが私と同じ「腰痛難民」と呼ばれる人に多い傾向。
腰痛難民とは、何軒もの接骨院や整骨院、カイロプラティックなどを移動しながら、一向に症状が改善しない人のこと。
最近は腰痛難民が増えており、
腰痛に悩む日本人の多くが原因が明確にならないので、具体的な治療方針を決めることができない状態に陥っています。
原因不明の非特異性腰痛とは?
先ほど紹介した腰痛は、
それぞれの発生原因が明確で、原因を改善することで腰痛を改善することができます。
しかし非特異性腰痛と呼ばれ、
原因を解明することができない腰痛があり、実は日本人の腰痛の原因の85%が非特異性腰痛に分類されているのが現状。
原因が明確ではないので、
様々な治療方法や治療方針で症状の改善を目指しますが、原因が特定できていないので症状の改善が難しく、私のような腰痛難民を生む原因になっています。
原因が明確になる腰痛の割合は、
- 椎間板ヘルニア:4〜5%
- 腰部脊柱管搾取症:4〜5%
- 腰椎圧迫骨折(骨粗しょう症):4%
- 癌の脊椎転移:1%
- 内臓疾患:1%未満
残りの85%が原因不明の非特異性腰痛。
原因が明確にならないのは、医師による原因の見落としも含まれていますので、専門医の診察を受けると、あっという間に原因が特定される場合もあります。
腰痛の症状には個人差があり、
軽い症状なら治療方針が合っていなくても、しばらく安静に過ごしていることで症状が治ってしまうこともあるでしょう。
非特異性腰痛は日本人の人数や割合は?
腰痛難民のきっかけになる非特異性腰痛。
日本全体で考えると、どれくらいの人が非特異性腰痛を発症し、原因がわからない状態なのかを知っていますか?
日本の腰痛患者はおよそ2800万人。
その85%が非特異性腰痛なので、
なんと2380万人もの日本人の腰痛の原因がわからないということです。
総務省統計局によると、2018年4月の日本総人口は1億2653万人。
日本の総人口の18.8%が非特異性腰痛で悩んでいるということですので、どれだけのことかわかりますよね。
最近話題の言葉に睡眠負債がありますが、
国民病とも言われる腰痛が治りにくく、慢性化する理由がこのことからもわかります。
非特異性腰痛が増えるのは医師の問題もある
原因が分かれば明確な治療方針を考えて実行することで、症状を改善させることもできますが、それを許さない状況があるんです。
腰痛は日常的に起こることが多いので、
専門医の検査や治療を受けるよりも、自宅の近所の整形外科や整骨院などで診察を受けることが多いのではないでしょうか?
整形外科医の場合は腰痛のスペシャリストではなく、さらに診察時間が限られていることで、具体的な原因を解明することができないんです。
腰全体のレントゲン撮影をしても、
明らかに問題があるような症状以外を見つけることができません。
これまでの経験もあり腰痛には対症療法を優先して、一時的な症状の緩和を目指す医師も多く、患者さんも一旦収まればなんとなく納得してしまいます。
そんな状態で治療が行われることが多く、
的確な触診や質問、腰痛の原因別の傾向がわからないので、明確な原因を発生できないことが多く、対症療法が優先されているのが現状。
非常に残念な話ですが、
こういったことが日本各地で起こっていますので、腰痛難民はこれからも減ることがないでしょうし、日本人の多くの人が腰痛に悩まされる状況は変わらないでしょう。
腰痛の3つのタイプと非特異性腰痛のまとめ
この記事では、
腰痛の3つのタイプと原因不明の非特異性腰痛に関する情報を紹介してきました。
多くの日本人が原因不明の腰痛に悩まされており、総人口の20%弱にもなっているというのは本当に驚かされましたね。
- 原因で腰痛は3つのタイプに分類できる
- 腰椎に異常があるタイプの腰痛
- 腰付近の筋肉に異常があるタイプの腰痛
- 腰以外の病気がきっかけのタイプの腰痛
- 原因不明の非特異性腰痛について
- 非特異性腰痛は日本人の人数や割合
- 非特異性腰痛は医師の問題もある
私と同じ腰痛難民から抜け出すためにも、
自分の腰痛がどのタイプなのかわからず、慢性的な腰痛に悩まされているのなら、専門医の診察が効果的でしょう。
原因がわかれば治療方針も決まります。
腰痛がひどいと、生活する際に様々なことを制限されることも多いので、慢性的な症状に悩んでいるのなら、あなたの行動が重要です。
非特異性腰痛の実状を理解し、
少しでも早いタイミングで腰痛難民から抜け出せるようにしてくださいね。