腰痛はサプリメントの摂取で緩和できる?本当の効果を紹介!
こんにちは、腰痛やまちゃんです。
腰痛の改善方法のひとつにサプリメントを摂取すれば良いという噂がありますが、本当にサプリメントを摂取すると腰痛が緩和されるのでしょうか。
実際に腰痛の症状緩和に効果が確認されているサプリメントがあるのか、どのような成分が腰痛の改善に役立つのかを徹底検証。
サプリメントを飲むだけで腰痛が治るのか、
医学的・科学的見地から確認されている腰痛改善サプリメントの本当の効果を紹介します。
Contents
腰痛に効果的なサプリメントの研究発表が行われていた。
あまり知られていないことかもしれませんが、
株式会社ファンケルが行った腰痛に対する治験データから、腰痛の症状改善や緩和に役立つ効果があるサプリメントが見つかっています。
商品名は、「腰ラックス」
1ヶ月分で3,290円という値段で販売されていますが、購入前にしっかり内容を確認する必要があります。
腰ラックスの届出内容は、
テアニン・ピペリン・クレアチン・プロテオグリカンが含まれるので、日常生活(立ち上がる、かがむ、起き上がる等)で生じる腰の不快感を軽減する機能があるというもの
参照:ファンケル
さらに詳しく確認してみると、
- 腰のハリ
- 腰のコリ
- 腰の冷え
- 腰の重さ
という症状に対して、
8週間継続摂取した場合にプラセボ群と比較すると、腰の痛みの症状が統計的に改善していることが確認できたというもの。
今回の治験で対象になったのが、
24〜72歳の男女79名ですので、検査母数としてそこまでは多くないということは理解しておくべきでしょう。
この研究結果は、
2013年に行われた第68回日本体力医学会大会で「腰痛の自覚症状に対するサプリメント摂取の影響」として報告されています。
ファンケルが行った研究で使われた成分とその作用は?
ファンケルが被験者に飲ませた成分とその作用を紹介すると・・・
- プロテオグリカン:軟骨の構成成分でヒアルロン酸と同程度の保水効果があり、軟骨分解による損傷を抑制する作用が期待できる。
- テアニン:アミノ酸の一種で摂取すると脳内でα波が増加し、リラックス効果を高め硬直した筋肉を緩める作用が期待できる。
- ヒハツエキス:コショウ科の植物で、血行促進作用が期待できる。
- クレアチン:アミノ酸の一種で筋肉へのエネルギー供給に働きかけ、筋肉疲労の回復を早め、筋肉量の減少を抑制する作用が期待できる。
- α‐リポ酸:エネルギー代謝に関わる補酵素で、クレアチンと一緒に摂取することで、クレアチンの取り込み量を増加させる作用が期待できる。
これら5種類の成分の作用で、
腰痛に伴う症状の緩和に作用すると考えられていますが、腰ラックスを製品化する際には、葉酸とビタミンB6、ビタミンB12を追加しています。
ファンケルの腰ラックスの開発コンセプトは?
腰痛の症状改善や緩和なら良いのですが、
慢性腰痛は根本治療できる薬は存在しないため、運動や食事など生活習慣の改善による予防が重要だと言われているのが現状です。
ここがすごく重要なポイントで、
腰痛の症状を根本治療できる医薬品がないということは、腰ラックスも腰痛の根本治療を目的にしたものではないということ。
開発コンセプトは、
腰痛の症状そのものの解消ではなく、根本原因に着目した成分を組み合わせ摂取することで腰痛の諸症状が緩和できるか検証するという目的。
医薬品でできないことはサプリメントでは絶対にできませんので、腰ラックスで腰痛の根本治療ができるという誤解をしないようにしましょう。
⇛腰痛改善効果が話題のモットンの口コミや評判は?
グルコサミンやコンドロイチンで関節痛は改善するのか?
腰痛と同じように、
高齢者に増えてくるのが変形性膝関節症を中心とする関節痛や膝の痛みですが、コンドロイチンやグルコサミンのサプリメントが効果的というイメージはありませんか?
TVCMで「ぐるぐるぐるぐるグルコサミン〜♪」
なんて聞こえてくるので、効果的なのではと思っている人も多いかもしれませんが、サプリメントでコンドロイチンとグルコサミンを摂取しても軟骨は再生しません。
グルコサミンもコンドロイチンも体内に吸収される際にはアミノ酸に分解されてしまい、単なるアミノ酸としての作用しか発揮しません。
しかも2010年9月発売の英国医師会誌「BMJ」には「グルコサミンやコンドロイチンが関節や股関節の痛みに効くという明確な結果はなかった」という研究結果が掲載されています。
2006年の「ニューイングランド・ジャーナル」という医学雑誌でも、グルコサミンやコンドロイチンを1500人以上に6ヶ月摂取させても、大きな変化はないと報告しています。
なんとなくイメージだけで
こういったサプリメントを飲むことで、症状緩和や改善ができると誤解する人が多いですが、本質を見抜く力を身に着けることも大切。
医薬品で改善できない腰痛はサプリメントでも改善できない
先ほども少しお伝えしましたが、
医薬品として根本治療ができる商品が発売されていない以上、サプリメントでその症状の根本治療を行うことはできません。
ファンケルの腰ラックスは、
80人弱の被験者の感じたデータを元に有用性を確認したもので、腰の不快感を軽減する作用が確認できたというもの。
腰痛の根本治療というよりも、
対症療法のひとつであり、飲んでいることで安心感を得られるというプラセボ的な効果もあるのでしょう。
もちろん実際の検査データで確認されていることですので、腰ラックスを飲むことで腰痛の症状がラクになる人もいるでしょう。
しかしファンケルの研究目的は、
そもそも腰痛の根本治療を目指したものではなく、あくまでも対症療法的な視点ですし、ずっと飲み続けるということは年間36,000円ほどの費用がかかり続けるということ。
根本治療でもないのにそれだけのコストを捻出するのは、私は得策ではないと思います。
私がおすすめする腰痛の改善方法は寝具を変えること
腰痛やまちゃんという名前の通り、
私もずっと慢性腰痛に悩まされてきたタイプで、これまでに腰痛サプリメントもいくつか買っています。
プロテオグリカンやⅡ型コラーゲン、非変性のプロテオグリカンを含有したもの、プロテオグリカンFやグルコサミンやコンドロイチン配合のサプリメント。
どれを飲み続けても私の腰痛の症状は大きく緩和されることもなく、飲まなくなれば元通りですし、そこまで効果的だったイメージもありません。
それよりも効果的だったのは、
寝具を高反発マットレスに変えたことで、理想の寝姿勢や優れた体圧分散性のマットレスで寝続けることで、徐々に腰痛を感じにくくなりました。
腰痛にも様々な原因がありますので、
高反発マットレスに変えれば改善できると断言できませんが、寝起きの腰痛や肩こり、疲労感が抜けないような症状がある場合は、寝具選びを変えるのが効果的かもしれませんね。
⇛モットンってどんな高反発マットレスなのか?
腰痛はサプリメントの摂取で緩和できるの記事まとめ
この記事では腰痛サプリメントの効果や効能、
実際に行われた治験データを元に、本当の意味で症状を改善できるサプリメントがあるのかを徹底検証しました。
ファンケルにそういった商品があったのは知りませんでしたが、そこまで話題になっていないということは、人気がなかったりあまり評判が良くないのかもしれませんね。
- 腰痛に効果的なサプリメントの研究発表の詳細
- ファンケルが行った研究で使われた成分とその作用
- ファンケルの腰ラックスの開発コンセプト
- グルコサミンやコンドロイチンで関節痛は改善するのか?
- 医薬品で改善できない腰痛はサプリメントでも改善できない
- 私がおすすめする腰痛の改善方法は寝具を変えること
医薬品でもできないことはサプリメントでもできません。
そういった現実をしっかり直視して、生活習慣の変更から根本原因をひとつずつ改善&確認していくことが、腰痛の改善に役立つと思いますよ。
間違った方法で慢性腰痛は改善できません。
これが腰痛難民だった私が様々な方法で腰痛を改善しようとしても、全く改善しなかった理由のひとつ。
日本人の多くがサプリメントを頼りますが、あくまでもサプリメントはサプリメントでしかないということを理解した方が良いかもしれませんね。